電動アシスト自転車は全然楽じゃない
電動アシスト自転車に興味があるのだけれども、ネット上には「全然、楽じゃない!」などと言う声も見かけて混乱してしまう、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は電動アシスト自転車はいったい、楽なのか、楽じゃないのか、はっきりさせたいと思います!
この記事でわかること
何で電動アシスト自転車が欲しいんですか?
数ある自転車の中から電動アシスト自転車を選んだ理由って何でしょうか?
・通勤や通学に使いたい
・保育園や幼稚園への送り迎え
・食料品や日用品の買い出し
など、いろいろな理由があるでしょう。目的は何にせよ、『楽したい』、『楽になりたい』という思いは共通なのではないでしょうか。
モーターでアシストしてくれる訳なので、人力より遥かに楽になるというイメージ。ただ、この「楽になる」というレベル感は人によってさまざまなので、実際に乗ったときに、「思っていた感じと違う!」ということになるかも知れません。
このように乗り手によって感覚が異なるのは、電動アシストの効き方にも原因があります。そこで、まずは電動アシストの仕組みを理解しておきましょう。
電動アシストの仕組み
電動アシスト自転車は、ほとんど自分で漕がなくてもスイスイ走る快適な乗り物ではないんです。どういうことかというと、電動自転車のアシストは絵にするとこんな感じ。
電動アシスト自転車のアシストはMaxでも24㎞/hまでしか働かないんですが、そこまでずーーーっと一定の力でアシストしているわけではないんです。
一番最初のこぎ始めにグッと押し出してくれるような感覚はありますが、あくまでこぐのは、人力がメインなんです。24㎞/hが出せるかは こぐ人の体力にもよります。
坂道を漕いでいる時も、グッとペダルを下に向かって踏み込んだ時は後ろから誰かが押してくれるような感覚を感じますが、ペダルが水平になる瞬間にはペダルを踏み込む力が弱まるので、アシスト側も『おや?もういいのかな?』と補助を弱めます。
電動アシスト自転車のアシストには波があるんです。個人的な感覚ですが、ペダルを回しきる毎に少しブレーキがかかるような、ほんの一瞬後ろに引き戻されるような、さっきまで押してくれてた人どこいった!?
そんな感覚です。国内メーカーからはこの波がないモデルも出ていますが、もちろんお値段は上がります。
仕方ないですよね。
一般的な電動アシスト自転車と同じく、NaiciBikeC2にもこの波があります。そしてそういった乗り味の自転車です。全然漕いでないみたい!な自転車ではありません。
スイスイぬるぬるをご希望されている方には合わないかもしれません。お客様からもレビューいただきましたが、『坂道を平坦な道に変える自転車』だと僕も思います。
電動アシストで楽になる人とは?
電動アシスト自転車のアシストする仕組みが分かったところで、では実際、どんな人に向いているのかをまとめてみます。
とにかく坂が多い!
地域によっては、坂が多い場所ってありますよね。僕も以前、小高い丘にある住宅に住んでいましたが、どこへ行っても帰りは坂道を登らなくては行けないので、自転車に乗る気には全くなりませんでした。その頃、電動アシスト自転車を持っていれば!
自転車で買い物に行きたい
買い物に行くとき、都心だと車ってかえって不便だったりします。駐車場が満車で順番待ち。やっと止めて買い物を済ませ、さあ帰ろうと思ったら、出庫の渋滞。。
そんなとき、自転車なら渋滞を尻目にサクッと買い物して帰ることができちゃいます!重たい荷物を積んでも、アシストがあれば怖いものなしです。
子供の送り迎えをしたい
保育園や幼稚園へ、子どもの送り迎えをしたい人にも、電動アシスト自転車はフィットします。だいたい、保育園や幼稚園には保護者用の駐車場はありません。子供を連れて電車やバスで行くのは、これまた大変。ラッシュ時には絶対に子どもを電車に乗せたくないですよね!
そんなとき、電動アシスト自転車があれば、安心して移動できるし、子どもを歩かせなくて済むから、忙しい朝でも効率が良いことこの上なしです。
電動アシストが全然楽じゃない人
それでは逆に、電動アシスト自転車に乗っても、「全然楽じゃない!」と感じる人って、どんな人なのかも、おさえておきましょう!
スポーツバイクに乗りなれている
電動アシスト自転車は、道路交通法に合うよう、時速24kmを超えるとアシストが切れる仕様です。けれどもロードバイクで走っている人にとって、時速24kmは高速の部類には入らないんじゃないかと思います。そして、走りだして24kmに達するのもそんなに大変なことはありません。
このように、スポーツタイプの自転車は、速度が出やすく、出た速度を保ちやすいので、普通に走っていると、アシストの出番がありません。さすがに坂道を登るときには威力を発揮できるかもしれませんが、峠を登るようなとき以外、ローディーは坂も軽やかに登ってしまうでしょう。
走る場所がほとんど平地
街中でも走る場所がほとんど平地だった場合、アシストの恩恵を感じることはあまりない気がします。むしろ、普通の自転車より重たいので、軽やかに走ることも苦手。電動アシストの良いところが発揮できない、という訳です。
荷物も載せないし子供も乗せない
子どもを乗せることはないし、重たい荷物も載せる予定がないなら、普通の自転車の方が軽快に楽しく走れるかもしれません。あとは、坂を登る気力・体力、自転車を使う頻度などの条件を加味して、どちらが自分にとって使いやすいのかを検討すると良いでしょう。
まとめ
今回のまとめです!
電動アシスト自転車は万能ではない
電動アシスト自転車は、坂が多い地域には絶対おすすめ
ロードバイクなど、スポーツバイク好きには向かないかも
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます!
少しでもお役に立てばうれしいです!